Illustrator & Graphic designer based in Paris.

シャンゼリゼ

2017年04月24日

先週シャンゼリゼで発砲事件が起きた。夫と一緒に寝室で、映画を観ていた所だった。手洗いから戻って来た夫に、ネットのニュースを見せると、ああまたか、という反応。麻痺して来ている。怖くても、その恐怖心を抱えたまま生活することもまた、苦痛なのだ。
 
事件の十日ほど前に、シャンゼリゼを歩いた。初めて凱旋門の上に登って、パリの街を見下ろした。周りは皆観光客。世界中から来ているような印象を受ける。
パリの街は美しい。今まで幾つかの国を旅したけれど、ここにしかない独特の空気がある。この街が醸し出す、とても洗練された、けれど気さくな一面も見せる、程よい距離感。誰でも、どこから来た人でも、一緒にそれを楽しむことが出来る日常であって欲しい。
 
ちなみに観ていた映画は黒沢清監督の「トウキョウソナタ」。ずっと黒澤明の息子と思い込んでいたが、血縁関係にはないらしい。以前観た「岸辺の旅」は、あまり面白いと思わなかったのだけれど、これは最後まで飽きなかった。ストーリーがあるようでない、継ぎはぎしたような印象は同じでも、小泉今日子の役柄がとても良く、好感が持てたせいだろうか。あんなお母さん、良いよね、と素直に思った。下の息子や、夫の同僚など、他のキャラクターも立っていた。香川照之は何の役やっても、香川照之に見えてしまうんだよなぁ。