Illustrator based in Paris.

2019年、平成31年

2019年01月30日

《ごあいさつ》突然ながら、皆さまお変わりないでしょうか?半年も放っておいて何ですが、特に私生活が大変という訳ではないので、ご安心を。フランス語の勉強という大義名分があるので、未だにどこか学生気分が抜け切らず、のんびりした日々を送っています。前回書いたフランス語の検定試験を受けられる段階まであと一歩の所まで来ました。模擬試験では70点を超える程度。50点以上なら合格です。しかし万が一が怖いので、さらに勉強を進めて余裕で80点台になる位までは受けるのを控えるつもりです。今年の秋くらいかな。
フランス語での意思疎通は、まだ仕事を受けるレベルではなく、イラストレーターとしては開店休業状態なのですが、とりあえず勝手にグッズを作ることを続けてみます。
それから、日本でも「黄色いベスト運動」という名前でフランスのデモが紹介され、暴動の部分がクローズアップされているようですが、週に一度土曜日のみのデモで、場所も事前に大体分かるので、巻き込まれる心配はほとんどありません。
参加者の多くは一般庶民で、警察の暴力(参加者の中で、失明したり重傷を負う人達が増えているため)の方が今問題になっています。
 
さて、平成31年らしい。こちらに来てから、今平成何年なのかが、検索しないと分からなくなってしまった。目にしないからだろうか。今年は平成最後の年だ。小学生の時に、昭和最後の年を経験した。あれから31年。すごい数字だ。すっかり大人になったような、そうでもないような。とは言え身体は確実に年齢を感じさせるようになって来た。
昨年の12月には、フランス生活3年目にして、初めて病院に通った。それもリハビリ。四十肩なのだ。幸い自宅の近くに大きな病院があり、リハビリ施設が充実しているとのことで、行くことになった。医師や看護師の指示がちゃんと理解出来るか、それが一番不安だったが、初日に夫に付いて来てもらっただけで、後は無事に一人で出来た。ほとんどの人が、とても辛抱強く、優しく接してくれたからだ。病院で働いていると、寛容で忍耐強くなるのだろうか?
 
例えば普段の生活で、こちらが上手く対処出来ずもたついていると、あからさまにイライラした対応をする人はたまにいる。年齢や性別関係なく。夫と一緒の時はすごく感じが良かった銀行のお姉さんが、一人で行った時は、がらりと態度が変わったことがあった。同一人物か訝しむ程に。ああいうのは結構ビックリする。相手の問題だと頭では分かっているが、少し落ち込む。しかし、フランス語ペラペラになっていつか見返して(言い返して)やる!という、言語習得へのモチベーションにはなるので、こういう経験も無駄ではない。多分。こちらで出会った「フランス語ペラペラ」な日本人の知り合いも、7〜8年目までは悔し涙を流したものだと言っていた。早くても後4年もかかるのか(遠い目)。折れないメンタルを鍛える方が手っ取り早いかもしれない。
 
話は変わって映画のこと。つい先日「ASAKO(寝ても覚めても)」「La Mule(運び屋)」を観た。
「寝ても覚めても」は「ハッピーアワー」の濱口監督。ハッピーアワーが独特な作りだったので、個人的に注目している監督だ。作品は今回の方が映画として綺麗にまとまっている気がした、話も退屈することもなく最後まで観れた。東出昌大の一人二役が良かった、どうしても片方が窪塚洋介に見えたけど。そしてASAKOには度肝を抜かれた、それはないだろう、っていう彼女の選択。5年も付き合っておいてそれかい。絶対亮平の方が魅力的だけどな。全然共感出来ず理解も出来ず。時々出て来る猫に癒された。猫に仁丹ってどういうセンスだ。良い。
「運び屋」はクリントイーストウッド監督・主演。88歳にしてこの映画作っちゃうって、この人本当に凄すぎる。所々で笑わせるし、全体的に明るいトーンなので、テーマは全然笑えない話なんだけど、観た後もどこか温かい気持ちになった。自信を持ってオススメ。