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Moi, Tonya(英題 ‘I, Tonya’)

2018年03月16日

観終わってからも中々頭を離れない映画というのがたまにある。
この間観た「Moi,Tonya」もその一つ。1990年代にフィギュアスケートで国際的に活躍したトーニャ・ハーディング。ライバル選手が暴漢に襲われた事件の黒幕だったとして、その後一切の選手活動を禁じられた。人気もある有名選手だっただけに、当時のマスコミの格好のネタになってしまった。私もうろ覚えながら、あまり良い印象は持っていなかった。
 
この映画は本人とその関係者のインタビューを元に作られたらしい。話の中で時々意見が食い違う場面が出て来るため、観客には本当のことは分からないが、全体を通して、彼女の置かれた境遇の過酷さと、それに負けない精神的強さには驚かされる。これ程有名で実力もある選手なのに、レストランでウェイトレスをして働き、自分の衣装を自分で作っている。何より母親のキャラクターが強烈だ。
 
しかしこの映画の底を一貫して流れるユーモアが、この話を決して暗くせずにテンポよく、終わりまで一気に見せる。
とにかく機会があれば一度観て欲しい、オススメの映画。トーニャ・ハーディングのイメージが変わると思う。ちなみに主演女優の変身(なりきり)ぶりもすごい。後日インタビュー映像を観て、あまりに綺麗なので驚いた、というとトーニャに失礼だろうか。